通信制高校のすべて:入学、進路、学費、学び方

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公立校に比べて私立は割高も
きめ細かい対応が魅力

私立ならではの充実した対応で卒業に向けしっかりサポート

 初年度に最低限必要となる学費の目安は、下図のとおりです。
 通信制高校は、全体的に全日制高校より学費は安くなっています。特に、公立の通信制高校は、入学金500円、授業料は1単位300円〜など、非常に安く設定されています。しかし、公立の通信制高校の場合、先生と接する機会が非常に少なく、自宅でレポートを進める際も、進行状況を確認してくれたり、提出が遅れがちになっているときに声を掛けてくれたりといったこともなく、完全に自分で進めていかなければなりません。そのため、自分でしっかり学習を進めていくことができる人でないと、3年間という期間で卒業するのは非常に困難であるということがいえます。

 一方、私立の通信制高校の場合、公立に比べると学費は高くなっていますが、その分登校して先生から直接指導を受けることができるというメリットがあります。レポートの進み具合もきちんと把握してくれるので、提出が遅れてレポートがたまってしまうということもなく、きちんと3年間で卒業できるようなサポートがあります。

 最近では全日制高校と同じように、毎日通えるようなコースを設けている学校もあります。そのような学校では、登校日数によっていくつかコースがあり、それぞれ学費が異なる場合もあれば、「毎日来ても週3でも学費は一緒」というケースもあります。どのようなコースがあり、学費はどうなっているのか。コースごとに違うのかなどについては、入学する前にしっかり確認しておく必要があります。

 学費については入学金と授業料のほかにも、施設設備費や教材費がかかる場合や、集中スクーリングや修学旅行などの際に別途かかる場合もあります。3年間通ったとして合計いくらかかるのかということはしっかり聞いておきましょう。

公的な奨学金制度だけでなく独自の制度を持つ学校も

 学費がどうしても払えない、家庭に余裕がないという場合には、奨学金を活用するという方法があります。公的な奨学金制度として代表的なものが、旧・日本育英会(現・日本学生支援機構)による奨学金。現在は、旧・日本育英会による高校奨学金事業は各都道府県の教育委員会などに移されています。月額30,000円(自宅外の場合は35,000円)を貸与しています。

 ほかに、「定時制通信制課程修学奨励資金」(茨城県ほか)などの名称で、通信・定時制高校の生徒に対して奨学金を貸与し、卒業すれば返還を免除する、とした制度もあります。その他、経済的負担の軽減を目的に、授業料の一部を負担するような制度を行っている自治体もあるなど、独自の奨学金制度を行っている都道府県・市区町村があります。世帯収入によって負担される額が決められている場合もありますので、詳細については自分が住んでいる地域の行政窓口等で確認してみましょう。

 学校独自の奨学金制度としては、学校が提携する企業などで働きながら学ぶ生徒に対して、学校や企業が学費を負担する奨学金コースを設置している学校があります。企業側にとっても人材の確保などメリットにつながるため、今後このような形での学校と企業の連携は増えてくることも予想されます。

 企業との連携ということでいえば、地域のお店などと連携し、学校がアルバイト先を紹介しているケースもあります。学校を通しているので安心してアルバイトをすることもできますし、雇用するお店側としても、身元がしっかりしている人が働いてくれるので安心して仕事を任せられるという、双方にとってメリットがある形です。

 ほかに学費を軽減する制度としては、「兄弟が在籍する場合に、入学金を免除」「自己推薦入試で入る生徒に対しては入学金を免除」など、学校独自の取り組みを行っているところも少なくありません。さらに、何らかの分野に秀でて活躍した経験のある志願者に対する特待生制度を設置している学校などもあります。今後、奨学金制度や学費補助制度などの設置を検討している学校もあります。詳細は各校でお確かめください。
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