通信制高校のすべて

●登校スタイルがいろいろと選べる通信制高校
通信制高校の基本は自分で学ぶ「自学自習」ですが、通学日数については、さまざまなタイプができ始めています。
まず、スクーリングが月2回程度の、従来からあるタイプ。自分の時間を十分に持てる反面、自分で生活のリズムを作らないと続かないため、学校以外の生活をどう過ごすかがカギです。ある通信制高校の先生は「大学へ進学するのであれば予備校か塾へ行きなさい、そうでなければアルバイトでもいいから仕事をしなさい」と生徒やその保護者に勧めています。
次に、最近増えつつあるのが、“通学タイプ”の通信制高校です。月曜日から金曜日の週5日制、週4日、週2日、などの幅があります。これらのタイプの高校は、授業形態に特長を持たせたり、多様な科目を設置し、興味や関心を引き出す工夫がされています。
年に1回程度の集中スクーリング(3泊4日〜1週間程度など)と普段の勉強は最寄りの学習センターで行うという通信制高校もあります。
●ライフスタイルからみる学び方の違い
通信制高校の学び方をライフスタイルからみると、それぞれ実現したい要望が異なるようです。主なものは次の通りです。
■通信制高校タイプ別 生徒のライフ・スタイルの相違点◎「月に2〜4回登校」のタイプ(従来型)
●月数回の登校以外は自分の時間として利用できる。
●「スポーツや芸能などのプロ」を目指した活動、「アルバイトや習いごと」に時間を使うなど、いろいろなライフ・スタイルが可能。
●「独学でも平気」という人に向いている。
◎「週に2〜5日登校」のタイプ(最近増えている)
●普通科目以外の体験学習的な講座を受けたり、普通科目の補習や、進学指導が受けられる。
●学校生活時間の点では全日制高校とあまり変わらない。
●「学習の基礎から教えてもらいたい」「学校生活を楽しみたい」「友達と学びたい」という人に向いている。
■通信制高校のタイプはいろいろあります
1.通信制タイプ | 自宅学習中心、月2回〜4回程度のスクーリングなど |
2.通学タイプ | 週5日制、週4日制、週2日制など |
3.インターネット利用タイプ | Web授業やインターネットでレポート学習など |
4.学習センター・ キャンパス利用タイプ |
通いやすい場所でスクーリングや普段の学習指導が受けられるなど |
5.集中スクーリングタイプ | 年に1回・3泊4日から1週間程度の集中スクーリングを行う など |