不登校のすべて:不登校からの進学、進路、学校選び

不登校の実情
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 文部科学省では、不登校のタイプを次のように分類しています。タイプ別に柔軟に対応することも必要ですが、「この子はどのタイプか?」よりも「この子は今どんな気持ちで学校を休んでいるのだろうか?」といった観点を大切にすることが必要だと長年不登校生の指導を行ってきた方からは指摘されています。

学校生活に起因するタイプ

いじめや仲間はずれなどの友人関係のトラブルが発生した場合や、自分が教師から叱責を受けることから不安になったり怯えることによって教師不信になる場合。給食を嫌がる、クラブ活動・学校行事への参加を嫌う場合。また、転校したが新しい学校に適応できないなどの理由から長期にわたって学校を欠席する場合。授業の内容がよく理解できない、みんなについて行けないなどといった、学業面での不満や劣等感を持ち、そのために学校が面白くないと感じ長期に欠席するような場合などです。

遊びや非行のタイプ

生活が乱れて、学校を休んで遊び回ったり、学校生活より校外での遊びなどに関心を持ったりして学校に行かない場合。本人に登校の意志が少ないため、ややもすると欠席・遅刻・早退・授業放棄や校外での逸脱行動を繰り返します。

意図的な拒否タイプ

学校生活の意義が認められないというような独特の考え方から、進路を変更する、または変更したために登校を拒否するもの。このタイプの児童生徒は、自己の将来に対する見通しを本人なりに持っている場合が少なくありません。

無気力タイプ

学習意欲がなく、またはなくなり、無気力な生活態度になってしまう状態です。不登校になった理由が本人にも自覚がなく、「何となく」という理由で学校の欠席を繰り返します。

不安など情緒的混乱タイプ

学校に行かなくてはならないと考えて、行こうと努力するのですが、不安・緊張や情緒的混乱などのために行けなくて苦しむ場合です。

複合タイプ

上記の不登校のタイプがさまざまに複合している場合です。

その他

上記のいずれにも該当しないと判断されるタイプです。